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クロスバイクのブレーキといえば、一般的にVブレーキ。
ある程度の速度が出ても、しっかり止まれます。
リムに接地するブレーキシューは、摩擦にって徐々に削れていくので擦り減ってきたら交換が必要です。
私のクロスバイクはフロントのみVブレーキ。
今回はブリヂストンのクロスバイクTB1のVブレーキシューの交換です。
慣れてしまえば、それほど難しくありません。
私がTB1に乗り始めて、最初に交換した部品です。
- クロスバイクのブレーキシューはいつ交換する?
- ブレーキシュー交換の費用は?
- 自分で交換できる?
ブレーキの整備不良は命に関わります。
もし整備に不安があるようでしたら、自転車屋さんにお願いする。あるいは、作業後に自転車屋さんに確認してもらうと安心です。
自転車を楽しんで頂きたいのですが、安全第一。
※こちらの整備で使用しているブリヂストンTB1は、2021年9月に販売されていたモデルです。現行モデルは仕様が異なる可能性があります。
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クロスバイクのVブレーキシュー交換の目安と難易度
交換時期の目安
ブレーキシューの溝の深さが1mm以下になったら交換を検討します。
使用状況によりますが、私のフロントブレーキは走行距離で3000~4000km程度で交換しました。
摩耗しすぎているとリムに傷を付ける恐れがあるので、早めに交換がいいです。
上の摩耗したブレーキシューの写真は平らではありません、上手くなかったですね。
こちらの写真は、この記事で交換したブレーキシューのその後。
4500km使用した状態です。
今回は平らに消耗しています。
若干の左右差はありますが、少し上達。
Vブレーキシュー交換の難易度
以前乗っていたクロスバイクを含めて、今回が3回目でした。
ポイントさえ押さえれば、それほど難しくはありません。
所要時間10~30分くらいかと思います。
時間がかかるとしたら、ブレーキアームの調整作業です。
”完璧”にこだわれば時間がかかります。
Vブレーキシュー交換に必要な工具と費用
必要な工具
- 六角レンチ5mm
- プラスドライバー(調整に使います。)
どちらも家庭にありそう。
交換費用はどれくらい?
部品のブレーキシューは、500~1,000円前後とそれほど高くありません。
今回使用したVブレーキシューは、シマノのスタンダードなブレーキシュー M70T4。
全天候型で晴れでも雨でも安定していて、磨耗も少ないです。
リムへの攻撃性も少ない(摩擦でリムが削れにくい)ので安心して使えます。
以下、いくつかの自転車屋さんの工賃の例です。
ブレーキシュー交換 500~1,000円 + 部品代
それほど難しい作業ではないので安価です。
頻繁に交換するなら、自分で交換できた方が良いかもしれません。
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Vブレーキシュー交換の方法
交換のポイント
交換のポイントを押さえておきます。
先に分かっていた方が作業がスムーズにいくと思います。
ブレーキシューの構造は写真のようにいくつかのパーツでできています。
シューと固定ボルトの間に5枚のワッシャー。
間に丸みを帯びたワッシャーがあるおかげで、押当てると自然とリムと平行になります。
写真を見ると丸いパーツが少し斜めになって平行が保たれていることが分かります。
リムとブレーキシューの間隔を1~2mm確保します。
上の写真のAとBを合わせて2~4mmです。
最終的にAとBを同じ間隔にします。
AとBそれぞれ1mmが理想ですが、片方に片寄っても調整するので大丈夫。
例えば、Aが0mmでBが3mm、Aが1mm、Bが3mmなど。
シマノのマニュアルにはブレーキシューとリムとの間隔は1mmとあります。けっこうシビア。こちらでは2mmでもブレーキの性能を十分発揮できるため、1~2mmとしています。気になる方は1mmでいきましょう。
ちなみに間隔が広過ぎるとブレーキが利きにくくなります。私の過去の失敗。
今回の交換は、アジャスターの機能を利用します。
ブレーキワイヤーをたどって、右レバー付近に固定ボルトとアジャスターがあります。
こちらを回していくとワイヤーが引っ張られて…
ブレーキアームが寄って、ブレーキシューがリムに近付きます。
アジャスターにはこんな機能があります。
ブレーキシューが摩耗してリムと離れてしまった時にも使えますが、小さな範囲での調整に限定されます。
交換の手順
①アジャスターは締めておきます。
②今まで付いていたブレーキシューを参考にワッシャーを同じ位置にします。
順番が違うので入れ替えます。
私はこれを前回知らなくて、このワッシャーを入れ替えていませんでした。そういえばワイヤー固定した時に、少し広い感じが・・・。しっかりブレーキは利いていたけど、うまくないのだと思います。
③ジョイント部分を外します。
④リムに押し当てながら、古いブレーキシューを5mm六角レンチを使って外します。
緩めたらブレーキアームを開いて、取り除きます。
⑤新しいブレーキシューをワッシャーを落とさないように順番に気を付けながら手で軽く留めます。
M70T4は、前後向きはありません。上下だけ気を付けます。
リムの上1mmくらい空けて接地するようにしたら、しっかりリムに押し当てて固定。
接地面がタイヤに当たらないように、リムのカーブに沿うようにします。
⑥ブレーキワイヤーをひっかけている部分から外してから、
逆側のブレーキシューを外します。
同様にして、新しいブレーキシューを取り付けます。
⑦元の状態に戻して、
- ブレーキシューとリムの間隔が適正で左右均等か。
- ブレーキシューの固定が甘くないか。
- 前輪を持ち上げてタイヤを回して、ブレーキシューと接触がないか。
確認します。
レバーを握って問題なければ、これで完了。
ただ私のは上の写真のような状態。
前回ワッシャーの位置を間違えてしまったので、広すぎる・・・。
間隔が適正でない場合は⑧以降の調整に入ります。
⑧右側ブレーキレバーのアジャスターをゆるめます。
私は6mmで丁度良くなりました。
⑨ブレーキワイヤーの固定を外します。
完全にではなく、固定が外れる程度です。
⑩ブレーキシューがリムに当たるように、アームを挟んでワイヤー固定ボルトを仮止めします。
この時点では、ブレーキシューはリムに当たった状態です。
⑪アジャスターを締めます。
これでブレーキシューがリムと離れます。
ブレーキシューとリムの間隔が左右で2~4mm。丁度いい。
⑫ワイヤー固定ボルトを本締めします。
ワイヤー固定ボルトを締めつけ過ぎるとほつれが出ます。
固定が緩いのもワイヤーが外れてしまうので危ない。
適度。
適正トルクというものがあります。
※シマノ製のVブレーキなら 6-8 N・m。
同様にブレーキシューの固定も 6-8 N・m。
⑬間隔が左右対称になるようにブレーキアームの横にあるネジで調整します。
ネジを右に締めるとリムから離れる、ネジを左にゆるめるとリムに近付きます。
左右のネジを使って、
本当に少しづつ回してレバーを握って、
本当に少しづつ回してレバーを握って、
を繰り返して調整していきます。
⑭レバーを握って左右同時にリムに触れるようになったら、
- ブレーキシューとリムの間隔が適正で左右均等か。
- ブレーキシューの固定が甘くないか。
- 前輪を持ち上げてタイヤを回して、ブレーキシューと接触がないか。
確認。
⑮リムが汚れていたら、パーツクリーナーを吹き付けたクロスで拭き取ります。
レバーを握って問題なければ、これで完了です。
今回はアジャスターを利用して調整しましたが、アジャスターを締めたままブレーキシューとリムの間に2mm程度の物(ダンボール等)を挟んでも可能です。
まとめ
クロスバイクのVブレーキシュー交換についてまとめると、
Vブレーキシュー交換目安は、溝の深さが1mm以下。
交換は、ポイントさえ押さえれば難しくない。
①ブレーキシューはしっかり挟んで固定
②リムとの間隔を1~2mm確保
③アジャスターの機能を利用する
お店にお願いしても高くないけど、頻繁に交換するなら自分でした方が良い。
です。
速度が出るほど、ブレーキは大事です。
時々確認して早めに交換しましょう。
1回目の交換は、少し大変。
きっと2回目は大丈夫。
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