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クロスバイクのVブレーキシューを交換。交換目安は溝の深さ。

TB1ブレーキシューを交換

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クロスバイクのブレーキといえば、一般的にVブレーキ

ある程度の速度が出ても、しっかり止まれます。

リムに接地するブレーキシューは、摩擦にって徐々に削れていくので擦り減ってきたら交換が必要です。

私のクロスバイクはフロントのみVブレーキ。

今回はブリヂストンのクロスバイクTB1Vブレーキシューの交換です。

慣れてしまえば、それほど難しくありません。

たびと
たびと

私がTB1に乗り始めて、最初に交換した部品です。

この記事で分かること
  • クロスバイクのブレーキシューはいつ交換する?
  • ブレーキシュー交換の費用は?
  • 自分で交換できる?

ブレーキの整備不良は命に関わります

もし整備に不安があるようでしたら、自転車屋さんにお願いする。あるいは、作業後に自転車屋さんに確認してもらうと安心です。

あんこ
あんこ

自転車を楽しんで頂きたいのですが、安全第一。

注意
  • この記事の作成者は、自転車に関しては専門家ではありません。よく調べていますが、完全ではない可能性があります。
  • こちらの作業は、通常は自転車整備のプロにお願いする整備です。正しく行われないと乗車時に危険を伴う恐れがあります。作業をする場合には、全て自己責任でお願いします。
  • こちらに記載しているシマノのマニュアルの内容は自転車安全整備士、自転車技士など専門知識を有する方を対象としています。

※こちらの整備で使用しているブリヂストンTB1は、2021年9月に販売されていたモデルです。現行モデルは仕様が異なる可能性があります。

クロスバイクのVブレーキシュー交換の目安と難易度

交換時期の目安

交換したブレーキ種の摩耗
左が新品、右が摩耗したブレーキシュー

ブレーキシューの溝の深さが1mm以下になったら交換を検討します。

使用状況によりますが、私のフロントブレーキは走行距離で3000~4000km程度で交換しました。

摩耗しすぎているとリムに傷を付ける恐れがあるので、早めに交換がいいです。

上の摩耗したブレーキシューの写真は平らではありません、上手くなかったですね。

参考
溝がないブレーキシュー

こちらの写真は、この記事で交換したブレーキシューのその後。

4500km使用した状態です。

溝がないブレーキシューのセット

今回は平らに消耗しています。

若干の左右差はありますが、少し上達。

Vブレーキシュー交換の難易度

以前乗っていたクロスバイクを含めて、今回が3回目でした。

ポイントさえ押さえれば、それほど難しくはありません

所要時間10~30分くらいかと思います。

時間がかかるとしたら、ブレーキアームの調整作業です。

”完璧”にこだわれば時間がかかります。

Vブレーキシュー交換に必要な工具と費用

必要な工具

使う工具
  • 六角レンチ5mm
  • プラスドライバー(調整に使います。)
あんこ
あんこ

どちらも家庭にありそう。

MEMO

古いブレーキシューの接地面に触れると手が黒くなります。軍手など装着した方が良いと思います。

交換費用はどれくらい?

部品のブレーキシューは、500~1,000円前後とそれほど高くありません。

今回使用したVブレーキシューは、シマノのスタンダードなブレーキシュー M70T4

全天候型で晴れでも雨でも安定していて、磨耗も少ないです。

リムへの攻撃性も少ない(摩擦でリムが削れにくい)ので安心して使えます。

お店にお願いする

以下、いくつかの自転車屋さんの工賃の例です。

ブレーキシュー交換 500~1,000円 + 部品代

それほど難しい作業ではないので安価です。

頻繁に交換するなら、自分で交換できた方が良いかもしれません。

Vブレーキシュー交換の方法

交換のポイント

交換のポイントを押さえておきます。

先に分かっていた方が作業がスムーズにいくと思います。

①ブレーキシューはしっかり挟んで固定する

ブレーキシューの構造

ブレーキシューの構造は写真のようにいくつかのパーツでできています。

シューと固定ボルトの間に5枚のワッシャー。

間に丸みを帯びたワッシャーがあるおかげで、押当てると自然とリムと平行になります

ブレーキシューを挟んで固定すると自然に平行

写真を見ると丸いパーツが少し斜めになって平行が保たれていることが分かります。

②リムとの間隔を1~2mm確保

リムとブレーキシューの間隔AとB

リムとブレーキシューの間隔を1~2mm確保します。

上の写真のAとBを合わせて2~4mmです。

最終的にAとBを同じ間隔にします。

AとBそれぞれ1mmが理想ですが、片方に片寄っても調整するので大丈夫。

例えば、Aが0mmでBが3mm、Aが1mm、Bが3mmなど。

参考

シマノのマニュアルにはブレーキシューとリムとの間隔は1mmとあります。けっこうシビア。こちらでは2mmでもブレーキの性能を十分発揮できるため、1~2mmとしています。気になる方は1mmでいきましょう。
ちなみに間隔が広過ぎるとブレーキが利きにくくなります。私の過去の失敗。

③アジャスターの機能を利用する

ブレーキのアジャスターと固定ボルト

今回の交換は、アジャスターの機能を利用します。

ブレーキワイヤーをたどって、右レバー付近に固定ボルトとアジャスターがあります。

ブレーキアジャスターを開く

こちらを回していくとワイヤーが引っ張られて…

ブレーキアームが寄る
ブレーキシューが寄る

ブレーキアームが寄って、ブレーキシューがリムに近付きます。

アジャスターにはこんな機能があります。

ブレーキシューが摩耗してリムと離れてしまった時にも使えますが、小さな範囲での調整に限定されます。

交換の手順

①アジャスターは締めておきます。

アジャスターは締める

②今まで付いていたブレーキシューを参考にワッシャーを同じ位置にします。

前のブレーキシュー
以前使っていたPROMAXブレーキシュー

順番が違うので入れ替えます。

スペーサーを入れ替える
参考

私はこれを前回知らなくて、このワッシャーを入れ替えていませんでした。そういえばワイヤー固定した時に、少し広い感じが・・・。しっかりブレーキは利いていたけど、うまくないのだと思います。

③ジョイント部分を外します。

ブレーキワイヤーを外す
ブレーキワイヤーを解放

④リムに押し当てながら、古いブレーキシューを5mm六角レンチを使って外します。

緩めたらブレーキアームを開いて、取り除きます。

ブレーキシューを六角レンチで外す

⑤新しいブレーキシューをワッシャーを落とさないように順番に気を付けながら手で軽く留めます。

M70T4は、前後向きはありません。上下だけ気を付けます。

新しいブレーキシューを取付け
新しいブレーキシューを取り付けていく

リムの上1mmくらい空けて接地するようにしたら、しっかりリムに押し当てて固定

接地面がタイヤに当たらないように、リムのカーブに沿うようにします。

ブレーキシューを上1mm空けてセット
ブレーキシューを上から見る

⑥ブレーキワイヤーをひっかけている部分から外してから、

逆側のブレーキシューを外します。

ブレーキワイヤーをひっかける
左ブレーキシューを外していく

同様にして、新しいブレーキシューを取り付けます。

左ブレーキシューを付ける

⑦元の状態に戻して、

  • ブレーキシューとリムの間隔が適正で左右均等か。
  • ブレーキシューの固定が甘くないか。
  • 前輪を持ち上げてタイヤを回して、ブレーキシューと接触がないか。

確認します。

たびと
たびと

レバーを握って問題なければ、これで完了

ブレーキワイヤーを元に戻す

ただ私のは上の写真のような状態。

前回ワッシャーの位置を間違えてしまったので、広すぎる・・・。

間隔が適正でない場合は⑧以降の調整に入ります

⑧右側ブレーキレバーのアジャスターをゆるめます。

私は6mmで丁度良くなりました。

ブレーキアジャスターを6mm開く

⑨ブレーキワイヤーの固定を外します。

完全にではなく、固定が外れる程度です。

ブレーキワイヤーの固定を外す
ブレーキワイヤーを緩める

⑩ブレーキシューがリムに当たるように、アームを挟んでワイヤー固定ボルトを仮止めします。

この時点では、ブレーキシューはリムに当たった状態です。

ワイヤー固定ボルトを仮止め
ブレーキシューは当たる

⑪アジャスターを締めます。

これでブレーキシューがリムと離れます。

ブレーキシューとリムの間隔が左右で2~4mm。丁度いい。

ブレーキシューとリムの間隔が左右で2~4mm

⑫ワイヤー固定ボルトを本締めします。

ワイヤー固定ボルトを本締め
参考
ワイヤーほつれ

ワイヤー固定ボルトを締めつけ過ぎるとほつれが出ます。

固定が緩いのもワイヤーが外れてしまうので危ない。

適度。

適正トルクというものがあります。

※シマノ製のVブレーキなら 6-8 N・m
同様にブレーキシューの固定も 6-8 N・m。

⑬間隔が左右対称になるようにブレーキアームの横にあるネジで調整します。

ブレーキアームの横にあるネジで調整
ブレーキアームの横にあるネジで締める、ゆるめる

ネジを右に締めるとリムから離れる、ネジを左にゆるめるとリムに近付きます

左右のネジを使って、

本当に少しづつ回してレバーを握って、

本当に少しづつ回してレバーを握って、

を繰り返して調整していきます。

レバーを握って左右同時にリムに触れるようになったら、

  • ブレーキシューとリムの間隔が適正で左右均等か。
  • ブレーキシューの固定が甘くないか。
  • 前輪を持ち上げてタイヤを回して、ブレーキシューと接触がないか。

確認。

リムが汚れていたら、パーツクリーナーを吹き付けたクロスで拭き取ります

レバーを握って問題なければ、これで完了です。

ブレーキシュー取付け済
参考

今回はアジャスターを利用して調整しましたが、アジャスターを締めたままブレーキシューとリムの間に2mm程度の物(ダンボール等)を挟んでも可能です。

まとめ

クロスバイクのVブレーキシュー交換についてまとめると、

Vブレーキシュー交換目安は、溝の深さが1mm以下。

交換は、ポイントさえ押さえれば難しくない。

①ブレーキシューはしっかり挟んで固定

②リムとの間隔を1~2mm確保

③アジャスターの機能を利用する

お店にお願いしても高くないけど、頻繁に交換するなら自分でした方が良い。

です。

速度が出るほど、ブレーキは大事です。

時々確認して早めに交換しましょう。

1回目の交換は、少し大変。

きっと2回目は大丈夫。