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自転車のホイールの歪み。前輪の振れ取りを簡単に行った話。

ニップル回しを使う

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「どうも、真っすぐ走れない」
「左に傾く感じがする」

自転車を漕いでいて、そんな違和感を感じることがありました。

最初は気のせいかと思っていたけど、なんだか気持ちよく走れない。

たびと
たびと

力が逃げていくような感じでした。

確認するとどうやら前輪が歪んでいました。

そんなこともあるんだな、という程度の私の知識。

まだまだ知らないことも多いです。

今回は自転車のタイヤの歪みについてのお話。

ブリヂストンTB1のタイヤなので27インチのホイールです。

実際に歪みを調整する振れ取り作業を行いました。

さすがに初めて行ったので完璧にはいきませんでしたが、ほぼ真っすぐ走行できる状態にはなりました。

これは本気でやるとけっこうキリがない作業かもしれません。

この記事で分かること
  • 自転車のタイヤが歪む原因
  • 修理費用は?
  • 自分で直せる?

もし整備に不安があるようでしたら、自転車屋さんにお願いする。あるいは、作業後に自転車屋さんに確認してもらうと安心です。

あんこ
あんこ

自転車を楽しんで頂きたいのですが、安全第一。

注意
  • この記事の作成者は、自転車に関しては専門家ではありません。よく調べていますが、完全ではない可能性があります。
  • こちらの作業は、通常は自転車整備のプロにお願いする整備です。正しく行われないと乗車時に危険を伴う恐れがあります。作業をする場合には、全て自己責任でお願いします。

自転車のタイヤの歪みについて

私の自転車のタイヤが歪んだ原因

自転車の前輪を上から覗いた様子

「タイヤの歪み」とありますが、私の自転車で歪んでいたのは「ホイール」でした。

走行していると前輪が左にねじれているような…。

自転車を降りて、まずはタイヤの外観を確認

まだ2000km程度しか走っていないので、状態は良好。

前輪の取付け、ハンドルも真っすぐです。
※こちらの自転車の場合、構造上前輪はほぼ真っすぐ取付けできると思います。後輪は適切に取り付けないと斜めになることがあるかもしれません。

続いてホイールの外観を確認

黒のリム部分は、変形等見られず異常なし。

スポークも折れているところはなく、1本1本手で握ってみましたが特に違和感はありませんでした。

でも歪んでいるのだから何か原因はあるはず。

自転車の前輪を持ち上げる
右ブレーキシューがリムに当たる

前輪を持ち上げてタイヤを手で回すとやっぱり一部左にねじれる様に回る、ブレーキシューとの距離が縮まる箇所があります。

この一部という点から、原因はスポークにある可能性が高いという結論に至りました。

どうやらスポークが緩んでホイールのバランスが崩れているということでしょう。

このホイールが縦や横に振れているという状態を調整する作業が「振れ取り」です。

※こちらの記事では「横振れ」のみ扱っています。

ホイールの構造について

今まで私はホイールの構造なんて考えたことはなかったけれども、今回のことがあって何で歪みが起こったのかを知る必要があると感じました。

注意

冒頭から重ねてしまいますが、私は専門家ではありませんので間違った記述もあるかもしれません。今の私には専門的で難しいことですが、ホイールの振れ取りをする上で必要な内容だと思うので記載しています。ご了承ください。

ホイールの構造を表現

簡単に表すと上の写真のような構造です。

車輪の中心にあるハブとリムの間にバランスよくスポークが張られています。

TB1のハブダイナモとスポークの関係

こちらは私のTB1の27インチのホイール。

ハブはハブダイナモで、スポークは36本です。

リムとニップル
リムの裏側

こちらはスポークとリムを固定するニップルの表と裏。

裏側はマイナスドライバーで固定されているような見た目ですが、きつく締まっていてこちらのニップルは溝の幅が広いです。

わが家のマイナスドライバーで回そうと試みてみると、すぐにネジ山がなめてしまいました。

ハブから見たスポークの様子

このニップルを締めることによってスポークの張り具合を調整。

こちらはハブの左右から各16本のスポークがリムに張ってあります。

上の写真のようにスポークが強く張られている方にリムは引っ張られます。

私の自転車も購入時にはこの各スポークがバランスよく張ってあったものが、走行中の衝撃等で緩んでいったということでしょう。

スポークを手で握る

残念ながら私の場合、スポークを手で触れても張り具合の違いは分かりませんでした。

よほど緩ければ分かると思いますが…。

ホイールの歪み修理や工具について

ニップルの形を拡大

修理費用はどれくらい?

このホイールの歪みを修理するために「振れ取り」という作業を行います。

簡単な「振れ取り」の工具自体は、とても安価です。

ですがこちらは技術的には難しい作業。(今回の振れ取りで、私としては経験を重ねてコツを掴まないと良い状態にはできないかもしれない、と思いました。)

微調整であれば、お店にお願いしてもそこまで高額ではありません

乗れれば大丈夫、忙しいし、という方はお店にお願いした方が確実です。

お店にお願いしても、自分で行うにしても精度を求めると割と費用がかかります

状態や費用によっては、ホイール自体を交換するという手もあります

お店にお願いする

以下、いくつかの自転車屋さんの工賃の例です。

  1. 車輪を外さないで作業する振れ取り 1,000~1,500円
  2. 車輪を外して作業する振れ取り 3,000円~

こちらは私が行ったような車輪を外さないで作業する簡単な振れ取りが①にあたります。(私は上手ではありませんが)

②の場合は、タイヤを外して専用の工具等を使用して精度を求めたい場合ということになると思います。ただこれはどこの自転車屋さんでもお願いできるわけではないかもしれません。記載が無かったり、金額もまちまち。けっこう高額になりそうです。

私の自転車であれば①をお願いする、またはホイールを交換した方が良さそうです。

自分で行う

自分で微調整を行う程度であれば、工具代 500~1,000円程で済みます。

ただ初めての作業は難しいです。

まずは少しづつ作業して、やり過ぎないこと。(ひどい状態になると、お店で車輪を外すことになるかもしれないので)

うまくいかなければお店にお願いするか、ホイール交換ということになる可能性があります。

また、自分で本格的に振れ取り調整したい場合には、車輪を外して次項にあるような「振れ取り台」等(10,000円~)の費用がかかります。

この作業はお金をかけたらキリがないといったところです。

必要な工具など

ニップル回しの14番を使用

スポークの張り具合の調整には、こちらのニップルを回す工具が必要です。

ニップル回し」または「スポークレンチ」といったもの。

私は、適切なサイズを選ぶ自信がなかったので下記の商品を選びました。

こちらの溝に合わせるとTB1の場合は、サイズ「14番」でした。

すでにサイズが分かっている場合は、以下のような商品の方が作業しやすいかもしれません。

【参考】さらに振れ取りを追求する場合

自分でホイールの精度を追求するのであれば、次に挙げるような工具等が必要になりそうです。

  • 振れ取り台
  • センターゲージ
  • スポークテンションメーター

ただこれらの工具等は何度も使用することはないし、なかなか手が出しづらいところではあります。

私はもう少し追求したいと思って検討中です。(既にスポークテンションメーターは買ってしまった…。)

私が実際に行った歪みの直し方

前輪が左に歪んでいた

今回の場合は前輪が右に歪んでいました。

前述のホイールの構造から考えると、ハブの右側から伸びているスポークのどこかが緩んでいることになります。

注意点として、元の状態から緩んでいるので「締める」だけの作業で終わるはずということ。

締め過ぎてしまうと緩めなければならなくなります。

だから少しづつ回す必要があります。

TB1の右ブレーキシュー付近

①作業しやすいように自転車を逆さまにしました。

※ハンドル周りのベルやライト等は傷付けないように角度を変えました。サドルとハンドルの下にダンボールを敷いています。

TB1の車体をひっくり返す

②タイヤを回転させてリムとブレーキシューの間隔を観察します。

前輪を手で回転させる
ブレーキシューとリムの間隔を観察

③歪んでいる箇所が確認できたらスポークにマスキングテープ等で印を付けて、ニップル回しで1/8~1/4回転程回しました。

原因となるニップルを締める
ニップル回しを使う

【参考】初めて作業した時は、こういった〇シールをリムに貼りました。

ニップルの締める方向を確認

こちらの工具の「14」と記載のある溝にニップルの各部分をしっかりはめ込んで、反時計回り(逆ネジ)締めます。(リム裏側が正ネジ)

きつく締まっている場合、丁寧に作業しないとニップルをなめてしまいます。
(私は1個やってしまいました…。)

④再度タイヤを回転させて、印を付けたリムとブレーキシューの間隔を確認します。

再度前輪を回転させる

私の場合、作業前は左に3mmくらいは歪んでいたと思います。

これが1~2mm程に収まったので完了としました。

この方法は完璧ではない

TB1の前輪を拡大

確かにこれでほぼ真っすぐ走ることができるようになったのですが、

  • 少しは歪んでいる
  • 張り具合が適切か分からない

ので完璧ではありません。

初めて行うのであればいくらか改善されたところで作業終了とした方がよさそう。

この作業は私のような素人が、欲張って作業をしたところですぐに精度が上がるものではないようです。

参考

事実私は、興味本位でけっこうニップルを回していくと歪みが左右にゆらゆら、どこか中心だか分からなくなってしまいました。今は前輪に別のホイールを取付けて、旧ホイールの調整を試みています。時間、かかりそう…。

まとめ

自転車のホイールの歪みについてまとめると、

タイヤやホイールに変形が無く、一部が歪んでいるのであれば原因はスポークにある可能性が高い。

ホイールが縦や横に振れているという状態を調整する作業が「振れ取り」。

簡単な「振れ取り」の工具自体は、とても安価だけど作業は難しい。

初めて行うのであればいくらか改善されたところで作業終了とした方がよさそう。

微調整であれば、お店にお願いしても高額ではない。

状態や費用によっては、ホイール自体を交換するという手もある。

です。

もしこの作業の精度が上がれば自分でホイールを組むことができるということ。(もちろん今回使用した工具だけでは無理ですが)

それは理屈では分かっても、思ったより難しい作業。

何回もやれば上手になるかもしれません。

まずはできるだけ真っすぐ