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TB1のチェーンケースの取付け方。これで乗り出しが楽になる。

ブリヂストンTB1にチェーンケース取付け

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ブリヂストンTB1には純正のチェーンケースが用意されています。

こちらも前カゴと同様に本格的なクロスバイクには付いていない装備。

シティサイクルなら当たり前に付いていたから、付いていないとやっぱり不便という方もいると思います。

これが付いていれば、ズボン裾などの巻き込みを気にしなくて済みますので。

そこで今回はブリヂストンのクロスバイクTB1チェーンケースの取付け方です。

私は後で取り外す予定で取付けましたが、外すか悩むくらい乗り出しが楽になります。

たびと
たびと

確かにあると便利な装備です。

こちらはクランクを外す専用工具が必要になります。

この記事で分かること
  • TB1にチェーンケースは必要?
  • 後からでも取付けできる?
  • 取付け方法は?
あんこ
あんこ

自転車を楽しんで頂きたいのですが、安全第一。

注意
  • この記事の作成者は、自転車整備の専門家ではありません。よく調べていますが、完全ではない可能性があります。
  • こちらの作業は、通常は自転車整備のプロにお願いする整備です。正しく行われないと乗車時に危険を伴う恐れがあります。作業をする場合には、全て自己責任でお願いします。
  • 記事の内容は投稿時のもので、現行モデルとは仕様が異なる可能性があります。

※こちらの整備で使用しているブリヂストンTB1は、2021年9月に販売されていたフレームサイズ480mmです。

TB1のチェーンケースについて

純正品のチェーンケースについて

TB1純正のチェーンケースを取付けた様子

TB1のチェーンケースは上の写真のような樹脂製のものが用意されています。

走行性を損なわないような軽量でクリアな素材

重量は、約 217g (取付け金具等含む)。
※私が測定した重量です。誤差、ご了承ください。

チェーンがむき出しになっている自転車は、前のチェーンに裾が巻き込まれたりします。

これがあればチェーン部分をカバー

あんこ
あんこ

裾バンド、無くても大丈夫そうです。

TB1チェーンケースを掃除

こちらはチェーンケースを使用して2週間経過した様子です。

時々、お掃除した方がいいかもしれません。

遠くからなら分からないかな・・・。

関連記事:「自転車のズボン裾の巻き込み防止。チェーンがむき出しなら対策を。

後からでも取付けできる?注意点は?

チェーンケースは後から取付け可能です。

注意点としては以下になります。

  • クランク(右側)とロックリングを外す必要がある。
  • 取付け位置の調整が必要。

TB1のチェーンケース取付けには、クランクとボトムブラケットのロックリングを外す必要があり、「クランク抜き」等の専用工具が必要です。

高額な工具ではありませんが、チェーンケース取付けの為だけに用意するのは、という方もいるはず。

おそらく何度も使うことはないと思います。

工具代がもったいない、またはクランク部分に触れることに抵抗がある、という方はお店の方に付けてもらうと安心です。

私もクランク部分は今回が初めてだったので、少し不安がありました。

また、ケースを取付けるための金具は、取付け位置の調整が必要です。

後述していますが、ちょっとしたズレがうまくなかったりする可能性が出てきます。

必要な工具と事前確認

必要な工具など

チェーンケース取付けに必要な工具
  • コッタレスクランク抜き(クランクを外す)
  • 引っかけスパナ45mm対応(ボトムブラケットのロックリングを外す)
  • プラスチックヘラ(クランクのキャップ)
  • プラスドライバー(チェーンケースの固定金具)
  • モンキーレンチ(クランク抜き工具使用時)
  • 45Lビニール袋(外したクランクとチェーンを置くため)
  • 潤滑スプレー(ロックリングが固着していたため使用)
  • グリス(クランク軸等に塗布)

ラチェットレンチ14mm(クランクナット)は、こちらのクランク抜きとモンキーレンチがあれば不要です。

今回、TB1のチェーンケース取付けの際に使用した工具です。
※カッコ内は用途。

こちらあくまで一例です。お手持ちの工具をご用意ください。

TB1のボトムブラケットのロックリングは、約45mmでした。そちらに合わせた引っかけスパナとして、45~52mm対応のものを選びました。

クランク固定ナットの締付けトルクが分かれば、トルクレンチの使用が理想です。(おそらく35-50 N·m程度ではないかと思うのですが、確実ではありません。ペダルの締付トルクに近い数字なので、けっこうな力が必要と思われます。)

私は持っていないので、ナットの赤いマーク(緩みが分かるようにするための印と思われる)を頼りに作業を行いました。

心配であれば、油性ペン等でマークを追加してもいいかもしれません。私は作業中に分かりづらくなってしまったので。

潤滑スプレーは、いつものチェーンオイル(エバーズ)を使用。

グリスに関しては、私は AZ 万能グリース を使いました。

部品の確認

チェーンケース本体

TB1チェーンケース本体

取付け金具等

TB1チェーンケースの取付け金具

※こちらチェーンケースには説明書が付属していないため、部品名称に関しては取付け手順説明用に私が付けたもので正式名称ではありません。

①後ろ側の取付け金具(ワッシャー付きネジ1本)

②前側の取付け金具(ワッシャー付きネジ2本)

①のネジの先端は茶色い(ゆるみ止めと思われるもの)です。

②は短めのネジ。

事前確認

作業をする前に以下の点について事前確認しておきます。

取付け金具の位置関係

下の写真はわが家のママチャリです。

似たような金具で取付けしてありましたので、こちらを参考に作業していきます。

ママチャリのクランク付近
ママチャリのチェーンケース取付け金具前
ママチャリのチェーンケース取付け金具後ろ

コッタレスクランク抜きについて

コッタレスクランク抜きの仕組みの図
コッタレスクランク抜きを押し出した状態
コッタレスクランク抜きの六角側

クランク抜きという工具は今回が初めての使用です。

失敗しないように工具を動かしてみました。

片面が14mmの六角ボルト対応(写真③)で、もう一方がクランク抜き(写真②)。

写真①のようにクランク抜き側を固定(黄色い線)して、クルクルと赤矢印方向に押し出していきます。

真っすぐ押し出していく必要があるので、固定部分(黄色い線)が浅くなってしまうと押し出す側がグラついてしまうと思われます。

固定部分(黄色い線)を深くするため、クランクに差し込む前に押し出す側を中に引っ込めておきます

私は理解するために何回か行いましたが、1回目は少し浅かったから赤いマークが削れてしまったのかもしれません…。

チェーンケースの取付け方

チェーンケースの取付け

①クランクを外す際にチェーンが付いてきますので、ギアを1番外の7速に(チェーンが張らない状態にするため)入れておきます。

ギアを1番外の7速に入れる

②作業中にクランクとチェーンを置くためのビニール袋等を敷いておきます。

外した部品もこの上に

クランクを置くためにビニールを敷く

③クランクのキャップをヘラやマイナスドライバーで外します。

少し隙間がありますので、差し込んで傷付かないように注意します。

外すと赤いマークがしてありました。緩んでいないとすぐに分かります。

心配でしたら、この時点で追加のマークをします

これに合わせれば絶対というわけではありませんが、締め込み具合の参考にはなると思います。

クランクのキャップを外す
クランクのキャップを外した様子

④クランクを手で押さえながら、クランクのナットを反時計回りで外します。

私は14mmのラチェットレンチを使用しましたが、下の写真のようにクランク抜きとモンキーレンチを使用して外すことができます。

力が必要な部分なので、柄が長い方が安全。

こちらのラチェットレンチでは短いかもしれません。

緩めた時の感覚を忘れないようにします。

ラチェットレンチでクランクナットを外す
モンキーレンチでクランクナットを外す
クランクナットを外した様子

押し出す部分を十分に引っ込めて、クランク固定部分に時計回りでねじ込んでいきます。

クランク抜きの中を引っ込める
クランク抜きを締め付ける

⑥十分に固定部分をねじ込んだら、今度は押し出す側を時計回りに手で回せるだけ回していきます。

先端がクランク固定ねじに当たり始めて固くなってきたら、モンキーレンチを使用して回していきます。

クランク抜きを締めつけ
クランク抜きをモンキーレンチで締め付ける

こちらは外れていく様子です。

ある程度まで外れれば、力は要らなくなってきます。

クランクの根元付近
クランクが外れていく様子
クランクが外れる

クランクが外れると、赤いマークが薄くなってしまいました。

私は取付けたままですが、この時点でクランク抜きを外しても問題ありません。

取付け時には逆の六角側を使用します。

クランク軸とロックリング

クランク軸は四角ですが、根元部分は少し角度が付いています

外れたクランクやチェーンはビニール袋の上に置く

外れたクランクやチェーンはビニール袋の上に置きました。

⑦引っかけスパナを使い、ボトムブラケットのロックリングを外します。

時計回りで緩めます。

私の場合、ちょっと固着。…外れない。

潤滑スプレーを吹き付けて待つこと10分。再度回したら外れました。

引っかけスパナでロックリングを外す
ロックリングの凹部分にスプレー
ロックリングを再度回す

ロックリングの凹部分にスプレー。軸側に入り込まないように注意します。

ケガをしないような方向に力を入れます。

ロックリングを手で外す
外れたロックリング

緩んでしまえば、あとは手で簡単に回すことができました。

参考
クランク取付け時のグリス

こちらは後日チェーンケースを取り外し、グリスを塗布した時の様子です。取付け時に塗布していなかったので、少し茶色くなっていました。固着と水の侵入を防ぐため、私はクランク軸と共にロックリングの部分にも薄くグリスを塗布しました。

⑧前側の取付け金具(ロックリングを外した部分に通して)と後ろ側の取付け金具を、おおよその位置で仮止めします。

ロックリングは反時計回りで締まります。

実際に外した右クランクやチェーンケースを合わせて微調整します。

前側の取付け金具をおおよその位置へ
前側の取付け金具を仮止め
後ろ側の取付け金具を仮止め

だいたい写真のような位置になるかと思います。

チェーンリングを合わせてみる
チェーンケースを合わせてみる

⑨位置が決まったらロックリングを本締めします。

前側の取付け金具が一緒に回ってしまうので、手で押さえながら強く締めます。

締め込み後、ネジ穴がズレていないか確認します。

ロックリングを本締め

私は前側の取付け金具がフレームに干渉しないように取り付けました。

取付け金具とケースのネジ穴の確認
取付け金具とフレームの干渉確認

クランク軸にグリスを塗布して、

右クランクを向きに注意して取り付けます。

左クランクに対して180°になる位置です。

右クランクを取付け
左右クランクの位置関係
左右クランクの位置関係を確認
参考
左右クランクが同じ向き
よく見たら逆側のペダルと同じ向きになってます。

実は1回目、情けないことに私はこの点を忘れて取付けてしまいました。ケースまで取り付けて、ペダルを回すと変な回転。「あれ、おかしいな。クランクの取付けが悪かったかな」と焦りました。冷静になって上から見てみると、ペダルが左右ともに下側を向いている。気付いて良かったです。

右クランクを奥までしっかり差し込んでクランクナットを時計回りに締め込みます。

角度の付いているクランク軸の根元にナットで締め付けることではまっていきます。

緩めた時の感覚、もしくはマークに合わせてナットを締めていきます

(何度か試したところ、強過ぎても良くないかもしれません。ナットを外すとクランク側から削りカスのようなものが…。おそらくクランク側をナットが削ってしまったようです。)

右クランクを置くまで差し込む
クランクナットを付ける
クランクナットを締め込む
合いマークに合わせた様子
クランクに傷付けてしまう

こちらは私の失敗例。上の写真ではナット締め込みの行き先にクランクが…。モンキーレンチでクランクを傷付けてしまいました。作業する時は、クランクを逆の位置に動かして。

⑫チェーンケースを合わせて、前側2箇所、後ろ側1箇所ネジ止めします。

こちらはそこまで強く締め込めなくていいと思います。

前側の下のネジは少し傾けて締めました。

チェーンケース前側のネジを締める
チェーンケース後ろ側のネジを締める

⑬取付けしたらペダルを回してみて、問題ないか試運転。

問題なければ作業完了です。

私の場合は、ひとつ問題。

チェーンケースとチェーンリングが干渉して、スーッと音がしていました。

微妙な取付け位置の問題なのかもしれません。

チェーンケースの試運転
チェーンリングとケースの干渉

前のチェーンリングはペダルが回るとともに回転します。こちらはケースとの隙間がない状態。

こちらは取付け金具の上下部分を前側に手で軽く変形させることで対応しました。

取付け金具の上下部分を前側に変形させる
たびと
たびと

これで問題なく回転します。

チェーンケース取付け完了の様子

まとめ

TB1チェーンケースの取付け方についてまとめると、

TB1のチェーンケースは、後からでも取付け可能

軽量でクリア素材。

取付けには専用工具、位置調整が必要

工具代がもったいない、またはクランク部分に触れることに抵抗がある、という方はお店の方に付けてもらうと安心。

チェーン部分をカバーしてくれるので、裾バンドが不要になる。

です。

付いていない方がすっきりしている。

だけど付いていると裾バンドしなくていいので、乗り出しは楽。

少し時短になります。

通勤や通学で忙しいなら、あってもいいかもしれませんね。